2008年01月13日

ホジュンの運気論

許浚(ホ・ジュン)著『東医宝鑑』の運気論

韓国の人気テレビドラマ『ホ・ジュン』で一躍有名になった”許・浚”篇著『東医宝鑑』は実に使いやすく、臨床家のために編纂された医学書だと思います。
『東医宝鑑』の書かれたいきさつは、http://ja.wikipedia.org/wiki/東医宝鑑 このサイトに詳しく書かれています。
この『東医宝鑑』の雑病篇の運気論について、今年の運気を抜粋引用してみます。

雑病篇(一)

一、天地の運気

33)六戊年 赫曦の紀

歳火が太過し、火暑が流行して、肺金に邪を受け、人身の疾病に瘧疾・少氣・咳喘・血溢・血泄・身熱・骨痛などの症状が滲淫するとき、『麦門冬湯』を使う。
『麦門冬湯』
処方:麦門冬・白止・半夏・竹葉・鍾乳粉・桑白皮・紫苑茸・人参 を各一銭、
甘草五分を挫作一貼して、薑三、棗二を入れ、水で煎じて服する。

二、六十歳運気の主な病気

一、子午の歳の場合

少陰司天、陽明在泉だが、気化運行は天に先立つ。『正陽湯』が良い。

「初気」 太陽が厥陰に加わって、春分前六十有奇を主管するので、関節痛、腰   痛、中外瘡瘍などの症状が流行する。
「二気」 厥陰が少陽に加わって、春分後、六十有奇を主管するので、淋疾、目赤、気欝、熱のある症状が流行する。
「三気」 少陰が少陽に加わって、夏至前後、各三十日有奇を主管するので、が逆上し、心が疼痛し、寒熱が入れ代わり、咳喘して、眼疾が流行する。
「四気」 太陰が太陰に加わって、秋分前六十日有奇を主管するので、黄疸と衂血があって、咽喉が渇き、痰飲を吐く。
「五気」 少陽が陽明に加わって、秋分後三十日有奇を主管するので、疾病が流行しない。
「終気」 陽明が太陽に加わって、冬至前後三十日有奇を主管するので、上体が浮腫し、甚だしいと血が溢出する。

『正陽湯』
処方:白薇、玄参、川弓、桑白皮、当帰、白芍薬、旋覆花、甘草 各一銭を挫作して、薑五片を入れ、水で煎じて服用する。

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抜粋引用文献:『東医宝鑑』昭和53年3月15日初版発行 発行所:株式会社 サンケイグラフ社 発行人:上原金一 訳者:不明 序文は大塚敬節

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2008年01月08日

2008年 平成20年 戊子歳の運気

2008年 平成20年 戊子歳の運気


紀元前漢の時代に編纂された「黄帝内經素問」という医学書の中に、それぞれの歳に起る気候の変化と自然界や人々に及ぼす影響や養生法また治療法のヒントが書かれた「運気論」と謂う編がある。
60年サイクルで同じような気候がやってくると書かれている。確かに60年前と比べCO2排出量が確かに増え、温暖化していると言われているが、この「運気論」によると今年もかなり暑くなり、気候の変動が激しくなるように書かれている。これが現代に当てはまるかどうかはこの一年が過ぎてみないと確かかどうか分からないが、昨年、一昨年の運気もブログにアップしてあるのでお確かめください。

(紫色の大文字は「黄帝内經素問」運気論の本文の読み下し文章。黒色の小文字はその訳文)(本文中に?の文字がある場合は、ブログで使える字体に限りがあるので、常用漢字に書き直したが、PCによっても変換出来ないこともあり)
 訳文については、未だ完璧といえないので、気がつき次第に訂正、また追加することがあります。お気付きの点がありましたら、コメントをお願いします。

帝 曰く 善し 少陰の政はいかに

岐伯 曰く 子、午の紀なり


十二支の子と午の歳は少陰が司る。
本年は十干が戊(つちのえ)、十二支は子(ね)で、60年に一度この組み合わせが来る。


司天 少陰(君火)

中運 太徴(火)

在泉 陽明(燥金)

戊子 天符

Unki-hayami-w.jpg画像全てクリックすると拡大
「運気早見表」小寺敏子老師考案、椿野央制作(不許複製)

戊子の歳は司天が少陰(火)、中運が太徴(火)で、
どちらもおなじ性質が合わさるのを天符という


その運は炎暑

その化は暄曜、欝燠

その變は炎烈、沸騰

その病は上熱、血溢


この年回りは、激しい暑さに見舞われるでしょう。
その化は、暖かく光り輝き、蒸し暑い。
その変は、暑さ激しく、まるで沸騰するかのよう。
起こりやすい病気は、のぼせやすく、出血しやすい。

太徴 少宮 太商 少羽(終)少角(初)

古典の文章は出来るだけシンプルに書いて、その中に多くの意味を表現しようしているので、とても難解だ。
五行:木  火  土  金  水 
五音:角  徴  宮  商  羽
主運:初運 二運 三運 四運 終運(主運は毎年変わらず)
   少角 太徴 少宮 太商 少羽
   大寒〜春分〜忙種〜処暑〜立冬
客運:初運 二運 三運 四運 終運
   太徴 少宮 太商 少羽 少角(客運はその歳毎に変化する)

この主運と客運の組み合わせによりその歳の運気が定まる。
goon-kenon.jpggoun-syuun.jpggoun-kyakuun.jpg
十干のうち甲、丙、戊、庚、壬の陽干は”太”と云い、大過。
     乙、丁、己、辛、癸の陰干は”少”と云い、不及。
十二支六気は、子、寅、辰、午、申、戌は陽支で陽年。
       丑、卯、巳、未、酉、亥は陰支で陰年。
子歳、午歳は少陰で陽支、陽年にあたる。
太徴の”太”は陽干である戊(つちのえ)火運で大過となる。


凡そ此の少陰司天の政 気化運行 天に先立つ

地気肅く 天気明らかなり  寒 暑に交わり 熱 燥を加う

雲 雨府に馳せ 濕化 迺ち行なわれ 時雨 迺ち降る

金火 徳を合わせて 上 螢惑 太白に應ず

其の政は明らか  其の令は切  其の穀は丹白

水火 寒熱 氣交に持して 病の始めと為す也

熱病 上に生ず 清病 下に生ず  寒熱凌犯して中に争う

民の病 咳喘 血溢 血泄 鼻九嚏 目赤く眦瘍 

    寒厥 胃に入り 心痛 腰痛 腹大に 咽乾き上に腫る


 大凡この少陰司天の年回りは、気候の変化が早め早めにやってくる。
 在泉である地の気は陽明(燥金)の働きである粛殺(物を枯らす働き)が強く、司天は少陰(君火)の明徳である明るく光り輝く働きがあり(熱=暑)
 寒が暑に交わるとは、この歳の「初の氣」の客は太陽(寒水)で、去年の「終の気」は少陽(相火)で、少陽の暑熱が退くところに初の氣の寒が交わる。
 熱燥をくわうとは、司天の君火の熱に在泉の燥気が加わる。
 雲が北方である雨府に馳せるとは、司天の君火が土を生じ、その土が在泉の金を生ず。その間の濕土の変化が時々に雨を降らす。
 在泉の金、司天の火が徳をあわせ、螢惑(司天の火星)と太白(在泉の金星)に合い応じる。
 司天(君火)の政は光明。在泉(燥金)の令は功切。
 司天の穀物は丹(赤色)、在泉の穀物は白。
 (水火の二字は衍字? 寒の字を清の字に改め)司天の火熱と在泉の金清とが天地の間に交わり病気の始まりとなる。
 司天の火熱により上焦の陽分に熱病が生じ、在泉の金清の影響で下焦の陰分に冷えに寄る病気が生じる。そして、司天、在泉の寒熱の気が領域を犯し中焦でも寒熱が争う。
 人々の病気は、咳や喘息。上の七竅(目、鼻、耳、口、舌)下の二陰(尿道、肛門)から出血する。また、「鼻九嚔」は活字が無く、鼻九は一字で鼻つまり、鼻つまりむせぶこと。目の充血や目頭、目尻のただれなどが起りやすい。
 在泉の清金の影響で、手足が冷えることにより胃に影響し、みぞおちや胸が痛み、腰痛、腹が張り、のどが乾き、また上部が腫れることが有る。


kisetu-w.jpg「類経図翼」より

初の氣は 

地気 遷り 燥 將に去らんとす

寒 迺ち始まり 蟄 復た藏れ  水 迺ち冰り 霜 復た降る

風 迺ち至りて 陽氣 欝す

民 反って周密し  関節 禁固し 腰椎 痛む

炎暑 将に起らんとして 中外 瘡瘍す


syuki-w.jpg主気kyaki-w.jpg客気

 初の氣は:1月21日(旧12月14日)大寒〜(客は太陽寒水、主は厥陰風木)

 去年の在泉の少陽相火の気の遷り。(燥は熱の誤りか?) 客である太陽寒水の働きにより熱が去る。  客の初の氣の太陽寒水の影響で寒さが始まり、虫がまた隠れ、水も凍り、霜もまた降りる。  主の厥陰風木の働きが至って盛んになるが、また春の陽の気である太陽寒水が閉塞して欝する。
 このときは本来ならば、人々の気が伸びようとするときだが、反って周密し、関節が強張り屈伸しにくくなったり、冷えが腎、膀胱に宿り腰痛を起こす。
 初の氣の終ろうとするときは、次ぎの二の気の主は少陰君火、客は厥陰風木で、炎暑が将に起ろうとする。このとき内熱が欝滞して身体の中や外に瘡瘍が起る。

*注:客気は天に属し、その各年の十二支に従って変化する。
   主気は地に属し、毎年その位は定まっていて変わらない。
今年の客気・主気の組み合わせは:
   初の気→ 二の気→ 三の気→ 四の気→ 五の気→ 終の気
    春〜 春末・初夏〜 夏〜 長夏・土用〜 秋〜   冬
客気:太陽寒水・厥陰風木・少陰君火・太陰濕土・少陽相火・陽明燥金
主気:厥陰風木・少陰君火・少陽相火・太陰濕土・陽明燥金・太陽寒水



二の氣は

陽氣 布き 風 迺ち行なわれ 春氣 以て正しく 萬物 應榮す

寒氣 時に至る  民 迺ち和す

其の病 淋 目暗く 目赤く 氣 上に欝して熱す

 二の気は:3月20日(旧2月13日)春分〜(客は厥陰風木、主は少陰君火)

客の厥陰と主の少陰の陽氣が合して、萬物春の気が応じ栄える。
寒氣時に至るは、初の氣の太陽寒水の余波で寒くなることも有るが。(これは衍文という説も有る) 主、客は木と火で相生でその気は正しく、人々は調和する。
人々の病気としては、小便の出が渋る、目が見えにくくなったり、目の充血、上焦に気が欝滞してのぼせる。

三の氣は

天政 布き 大火 行なわれ 庶類 蕃鮮す  寒氣 時に至る

民の病 氣厥 心痛し 寒熱 更々作り 咳喘 目赤し


 三の気は:5月21日(旧4月17日)小満〜(客は司天の少陰君火、主は少陽相火)

 主と客ともに陽で火(熱)のため、萬物が繁茂する。 その陽が極まりと急に寒さが来るかも?(張氏の説)(馬氏は寒を熱に作る)
 人々の病気は、火熱のために気が逆上して胸の痛みが起こり、寒気や熱が交互に起り、肺が熱を受け咳や喘息になり、また肝が熱を受け目が充血する。

四の氣は

潯暑 至る  太雨 時に行なわれ 寒熱 互いに至る

民の病 寒熱 咽乾き 黄疸 鼻九衂 飲發す
 
 四の気は:7月22日(旧6月20日)大暑〜(主・客ともに太陰濕土)

 濕熱が燻蒸して盛ん。大雨が時々降り、寒さ暑さが交互に来る。熱はこのときの時候の気。
寒は在泉の金清の影響。
 人々の病は、寒気と熱が交互に来たり、のどの渇き、黄疸、鼻九(一字)鼻つまり、鼻血、痰が溜まるなどの症状が出る。


五の氣は

畏火 臨み  暑 反って至り  陽 迺ち 化し

萬物 迺ち生じ 迺ち長じ 迺ち榮う  民 迺ち康し

其の病は温


 五の気は:9月23日(旧8月24日)秋分〜(客は少陽相火、主は陽明燥金)

 畏火は相火の別名。 涼しくなるときなのに、反って暑くなり、その陽氣のために萬物は成長し栄える。人々は暮らしやすい。
 病気は温病になりやすい。


終の気は

燥令 行なわれ  餘火 内に格ぐ

上に腫れ 喘す  甚だしきときは則ち血溢す

寒氣 數しば擧するときは則ち 霧滂 翳し

病 皮奏に生ず 内 脇に舎り 下 小腹に連なりて 寒中を作す

 地 将に易らんとす也

 終の気は:11月22日(旧10月25日)小雪〜(客は在泉の陽明燥金、主は太陽寒水)

 五の気の少陽相火の餘火に客の陽明燥金と収斂の働きが表を閉ざして、欝熱が内側にこもり、顔が腫れたり喘息が起る。甚だしい時には出血することあり。
 寒氣が度々来るときは、霧や滂は、盛んに雨が降り、翳はかげり、曇り、晴れ晴れしない。
 病気は肺に影響し皮膚病や、在泉の燥金が旺気し、肝木が病を受けて厥陰肝經の走行するところの脇から下腹部にかけて冷える。
 この時はちょうど地氣に属す在泉の気が次ぎの歳の春の気に易ろうとする時気である。


必ず其の運氣を抑えて 其の歳の勝を資る

其の欝發を折きて 先ず化源を取る

暴過して 其の病を生ぜ使むること無かれ也

歳穀を食らいて 以て眞氣を全うす

間穀を食らいて 以て虚邪を避く
kannki-W.jpg間気(間穀)

 五運六気の有余大過を抑えて、不及のものを助ける。火運大過ならば、心火を抑えて、肺金を助ける。
 少陰(君火)が司天で大過のため、手の太陰肺經が欝す。君火の火を抑えて、肺経の欝気をたすける。また陽明(燥金)が在泉であると足の厥陰肝經が欝を発するから、燥金を抑えて、肝經を助ける。 以上のようにして、暴卒に大過の邪気が生じることが無いようにしないといけない。
 歳穀とはその司天、在泉に属する穀物。この歳の司天は少陰君火でその色は丹(赤色)の穀物。在泉は陽明燥金で白色の穀物を食べて眞氣を養う。
 間穀とは左右四間に属する色の穀物で、司天か在泉の大過の方の左右を指す。
今年は司天の少陰が大過だから、少陰の左は太陰(土=黄色の穀物=黍)、右は厥陰(木=青色の穀物=麦、緑豆?など) 黄色や緑色の穀物を食べて虚邪を避ける。
*張氏の説ではこの在泉左右の間穀か? と言うことは今年は赤色(小豆、赤米など)、黒色(黒豆、黒米など)を食べて邪気をはらう。


歳に宜しく鹹に而て其の上を調う 
 
 甚だしきときは則ち 苦を以て之を發す

酸を以て之を収めて其の下を安んず

 甚だしきときは則ち 苦を以て之を泄す


 鹹(水の性質である塩から味)で司天の火の勢いを抑えて調える。
  火の勢いが激しい時には、苦味の物で火気の欝を散じる。
 酸味の物で在泉の気を収め補う。
  その勢いが激しい時には、苦く冷す働きの物を採って、滞った熱を下す。

氣の同異を適りて 而して之を多少す

天氣に同じき者は 寒清の化を以てす

地氣に同じき者は 温熱の化を以てす


 気とは司天、中運、在泉の三気の関係を良く考慮して対処すること。
(今年は司天が君火、中運が火、在泉が燥金だから、熱が多く乾燥すると考えられる)


熱を用には熱を遠ざけ  涼を用には涼を遠ざけ

温を用には温を遠ざけ  寒を用には寒を遠ざく

食宜 法を同じくす 


 夏の暑い時期には、熱である辛温剤を使わず。寒薬を用いる時には、冬の寒い時期には避けるなど。
 食べ物も生活環境も同じように考える。
(暑い時には激辛の物を食べて、うんと汗を出して涼しくなると言うことも考えられるが?)


假なること有るときは則ち反す  此れ其の道也

是に反する者は 病 作る矣


 夏に冷房しすぎたり、冬に暖房しすぎたりして、その季節に会わない症状がでた時には法則にかかわらず対処すべき。
 その季節に順応しない生活をしていると病気になる。


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本文書き下し、現代語訳:椿野 央
引用文献:黄帝内經素問「六元正紀大論篇第七十一」、張介賓「類経図翼」
参考文献:小寺敏子著「和読黄帝内經素問」、椿野央編著『素問表解』(デジタル素問)、岡本一抱子「黄帝内經素問諺解」、「運気論奥諺解」など




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2007年09月29日

椿菴チンアンのあんま教室

enishi-an07.jpgクリックすると画像拡大

椿庵のあんま教室

えにし庵感月際
Moon Light Celebration 07

11/3/2007(祝日)

PM2:30 OPEN PM3:00〜
*「椿菴(ちんあん)の按摩教室」
導引(気功体操)をし、お互いにペアーになり、身体をほぐし合い、心身ともに気持ちよくなったところで、旬の素材を使った自然食料理を頂き、コンサートあり、踊りあり、一日満喫して頂けます。

会場 えにし庵(野外能舞台・アートスペース)
大阪府四條畷市南野2-6-3
TEL 072-879-3585(池田屋)
料金 予約3500円 当日 4000円

詳しくは http://www.notus.dti.ne.jp/〜mushimal/enishi2007.htm をご覧下さい。


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2007年07月04日

ナワシロイチゴ

nawasiroitigo.JPGクリックすると画像拡大
ナワシロイチゴ(苗代苺)  バラ科
学名:Rubus parvifolius
別名:サツキイチゴ(五月苺)
花期:晩春〜初夏
撮影:兵庫県朝来市円山川 Jun.26.2007

 道端や河原の土手などの日当たりのよいところに生える落葉低木です。赤紫色の花をつけ、苗代づくりの頃に赤く熟し食べられます。

 苗代とは田植までのイネの苗を育てる田のことだが、この苗代を作る頃に実がなるので、この名がついたのでしょう。
 昔の田植は手植えだったから、苗が大きくなるまで苗代で育て、これからが田植えの時期だが、現代は機械植えで、プラスティクの箱が苗代で、もう疾っくに田植えはおわっている。
 別名:五月苺 としても旧暦(太陰暦)の五月だから、ほぼ一月遅れになる。
だから、学名も変えるべきでしょうか? 「梅雨苺」とか?

6月26日 田舎の川の堤防を愛犬ジョンと散歩中、もうボチボチ野いちごの食べ時かなと見て廻ると、もう最高に熟している。完熟状態なので、うかつに触ると実が落ちてしまう。そっと鋏でふさごと切り落とす。
 家に帰り、実を外し何度も水洗いし、ゴミや細かい毛を洗い流し、小さい虫がいることもあるので一晩水につける。
 翌朝、水切りをして計ってみると615gあった。

さて、初めてのジャム作り!
jam1.JPG

材料:苗代苺 約600g、砂糖(三温糖)300g、レモン絞り汁 1個分

1)苺に砂糖をかけ、更にレモンの絞り汁を加え、2時間〜3時間置くと苺から水分が出てくる。jam2.JPG

2)これを火に掛け沸騰してくるとアクが出てくる。アクが消えるまで取り除く。(アクは少し舌にざらつく渋味がある)jam3.JPG

3)更に1時間程とろ火で煮詰める。しかし、まだジャムはとろとろの状態。もっと煮詰めると固まるのか?それともペクチンのレモンが足りないのか?砂糖の量が少ないのか?冷えたら固まるのか?これ以上煮詰めてもジャムの出来量が減るし?普通だったら、かさましにゼラチンとか寒天などをを加えるのでしょうが?
決断:レモン半分加え、もう30分間煮詰めることにした。jam4.JPG

4)出来栄:甘すぎもせず、酸っぱすぎもせず、適度に固まっている。初めてにしては上場!jam5.JPG
 翌朝、チャイとナワシロイチゴジャムトースト最高でした。
自然に感謝!
posted by 椿菴 Ching-an ちんあん at 23:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2007年06月06日

夏の養生(夏の快適生活)

natu-youjyo.jpg
写真をクリックすると拡大

夏の三月 此れを蕃秀と謂う
*2天地の氣 交わり 萬物 華き實る
*3夜に臥し 蚤に起き 日を厭う無かれ
*4志しを使て怒ること無からしめ
*5華英を使て茂り秀でしめ
*6氣を使て泄すを得せしめ
*7愛する所 外に在るが若くす
*8此れ夏氣の應 長を養う之道也
*9之に逆らえば則ち 心を傷り 秋 咳瘧を為す
*10收を奉くる者 少なし
*11冬に至りて重く病む

黄帝内經素問 四氣調神大論篇第二


解説:夏の三ヶ月間(2007年5月6日〜8月8日)

立夏:5月06日(旧3月20日)春の気が終わって爽快な夏の気が立ち始める
小満:5月21日(旧4月04日)陽気が高調して万物がほぼ満ち足りてくる
忙種:6月06日(旧4月21日)イネなどのノギのある穀物の種まきの季節
夏至:6月22日(旧5月08日)この日、北半球では昼がいちばん長くなる
小暑:7月07日(旧5月23日)日は徐々に短くなるが本格的な熱さが始まる
土用:7月20日(旧6月07日)土用は季節ごとにあり(立秋の前18日間)
大暑:7月23日(旧6月10日)暑気が極みに達する
立秋:8月08日(旧6月26日)まだまだ暑い盛りだが暦の上では秋の始まり

*1 この夏の三月間を「蕃秀」と謂って、草木は美しく茂るとき。

*2 夏至を境にお天道さんと地上の気が交わる最も盛んな時で、夏至の前までは陽気が昇り、夏至の後は陰気が降る。
 華が咲き、また実るとき。花は春からの陽気により、また実は秋に向かう陰気により生じる。

*3 夏は少し遅めに寝て(現代では夏に限らず皆さんはあまりにも遅すぎるが)朝は夜明けとともに早く起きて、暑さを嫌がらず、夏を楽しもう!

*4 夏は心臓や脾臓が活発に働くべき時で、あまりにも怒ると肝臓に熱がこもり、心臓や脾臓の働きが抑えられてしまい、お腹の調子を崩したり、胸苦しくなったりすることがある。

*5 植物が美しく花咲くように人も夏の陽気(神気)を十分に取り入れること。

*6 できるだけ外に出てうんと汗をかくこと。

〜コラム〜 一日中、冷房の中で仕事をしている方は、せめてご家庭や休みの時には十分に汗を出すようにつとめましょう。
 夏は身体の熱気を発散しようとして、体表に気血が集まり、体内は反って体温が低くなっています。したがって冷房のしすぎ、その上に冷たい飲食が過ぎると身体にこもった熱気の行きどころが無くなり、反って暑く感じるようになり、これが夏バテの原因になる。
 汗をかくのがイヤという方が多いようですが、庭に水打ちすれば涼しくなるように、汗が蒸発することにより、熱を奪う。まさに天然のクーラーです。これだけでどれだけCO2削減、地球温暖化の緩和につながるか?
 南の国タイやインドなどで激辛カリーを食べて汗を発散して涼しくなる。これこそ生活の知恵ですね?
 また、肥満が気になる方や、アトピー性皮膚炎などは今が改善のチャンスです。

*7 夏はアウトドアーが最高! 夏は畑仕事が忙しい。野菜達や雑草は毎日成長しているのが目に見えて楽しく、日が暮れるまで畑を離れられない!

〜コラム〜雑草は一般の農家は目の敵にするが、うちの畑は雑草だらけ、雑草様々。雑草は野菜の日よけにもなり、保湿効果もあり、刈り取って野菜の間の敷きわらにもなり、薬用植物も結構ある。例えば半夏、牛膝、車前草、蒂歴子、ソクズ、蛇床子、様々あり。自然界に要らない物は何もないような気がする。如何にうまく共存するかが問題だ。
 夏は暑いからと謂って、涼しい所に籠っていないで このように過ごすことが夏の養生の仕方です。

*8 このような暮らし方が夏の季節に応じた生活で、長(成長)と言う氣を養う時である。

*9 この反対ばかりしていると、夏に活発に働くべき心臓が疲れて、発散されなかった熱が胸にこもって、秋になってから喘息のような病気が起りやすくなる。

*10 このように夏の生活の仕方が自然の理に適っていないと、夏の「長」の気が秋の「收」の気にバトンタッチできなくなり、秋になっても体調がすぐれず、冬に至ってはもっと酷くなることがある。

[今年の夏の予想運気]

5月30日(甲子)     *三の気: 
   ↓
気候:風の強い日が多くなる。
病気:涙目、耳鳴り、突発性難聴、めまいなどの症状が起こりやすくなる。
   ↓
 7月23日  (大暑)
   ↓
7月29日(甲子)      *四の気
   ↓
気候:蒸し暑い湿気の多い日々がつづく。
病気:左の上半身に症状が出やすい。また、黄疸とか浮腫を起こしやすくなる。
(肝臓に持病のある方は特に気をつけて)

コラム:「深夜まで起きている生活習慣が広がる一方、眠りたくてもなかなか寝付けないで悩んでいる人も多いい。日光や照明など、光と人のかかわり方を工夫することで睡眠リズムなどが改善される、、、」「夜になってから強い光を浴びると、逆に体内時計を遅らせてしまう」「これには、メラトニンという睡眠を誘発するホルモンの働きがかかわっている、、、日中、十分に光を浴びると、メラトニンが夜間になってたくさん分泌されるようになる、、、」6月6日神戸新聞朝刊より抜粋

引用文献:黄帝内經素問 四氣調神大論篇第二より抜粋
参考文献:「和読黄帝内經素問」 小寺敏子著 東洋医学研究会刊、「黄帝内經素問諺解」岡本一抱子撰、 「歳時記カレンダー」
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2007年03月19日

今年の運気と昨年の運気

takedajyoshi.JPG
 今年 2007年 丁亥歳の運気に付いて、次ぎのようなコメントがありました。
『黄帝内経素門によると今年の一の気のは寒くなるはずなのになぜこんなに暖かいのでしょう?』

 1月20日    (大寒)
 1月30日(甲子)     *初の気
   ↓
  3月21日    (春分)
   ↓
気候:寒さが初めて(始まり)厳しく、殺気(影響)がまさに至りる。
病気:右の下半身が冷えるような症状が起こりやすい。
   ↓
 3月31日(甲子)

昨年は秋から冬が来ずに、秋からいつの間にか春が来たという感じでしたが、このところ、遅ればせながらにやっと冬が舞い戻って来たという感じです。
昨年は「大過」の歳で季節の移り変わりが早めにくる。今年は「不及」の歳でその移り変わりは遅れがちになる。しかし中運は「正角」なのでそんなに遅れないと思われます。
 参考までに、昨年の運気を読み下し文のみで書いてみました。
そして、気象庁のホームページを見ると、過去20年間のご自分の地域の気候が検索できます。紀元前の気候とまでも申しませんが、せめて過去60年前までの情報が欲しいものです。運気論では、60年に一度、同じような気候が訪れると書いてあります。

 気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html

昨年2006年の運気

丙戌の歳

司天:太陽 寒水
中運:太羽  水
在泉:太陰 濕土

凡そ此の太陽司天の政、気化運行、天に先立つ
天気 肅しく、地気 静かなり
寒 太虚に望み、陽気令せず、水土 徳を合す
上 辰星、鎮星に応ず
其の穀は、黄今、其の政は肅、其の令は徐なり
寒政大に挙し、澤に陽炎無ければ、則ち火発すること時を待つ
少陽中に治め、時雨 迺ち至る
止まり極まりて、雨散じ、太陰に還る
雲 北極に朝して、濕化 迺ち布く
澤、萬物に流れ、寒、上に敷き、雷、下に動ず
寒濕発し、肌肉萎み、足萎えて収まらず、需冩、血溢す

◎初の氣は: 2月4日 甲子(立春)〜
地氣還り、氣 迺ち大温、草 迺ち蚤く榮う。
民 迺ち癘し、温病 迺ち作り、身熱、頭痛、嘔吐、肌月奏、瘡瘍す。
◎二の氣は: 4月5日 甲子 〜
大涼 反って至り、民 迺ちいたみ、草 迺ち寒に遭い、火気 遂に 抑えられる。 
民の病:気鬱、中満し、寒 迺ち始まる。
◎三の氣は: 6月4日 甲子 〜
天の政 布き、寒気 行われ、雨 迺ち降る。
民の病:寒 返りて熱中し、癰疽、注下し、心熱 ボウ悶す。
治せざるものは死す。
◎四の氣は: 8月3日 甲子 〜
風 濕 交々争い、風 化して雨となり、迺ち長じ、迺ち化し、迺ち 成る。
民の病:大熱、少氣、肌肉萎み、足痿え、注下 赤白す。
◎五の氣は:10月2日 甲子 〜
陽 復たび化し、草 迺ち長じ、迺ち化し、迺ち成り、民 迺ちの ぶ。
◎終の氣は:12月1日 甲子 〜 1月30日 甲子
地気 正しく、濕令 行なわる。陰 太虚に凝り、埃 郊野に昏し。
民:迺ち惨棲す。寒(風)氣 以て至る。反する者は孕みて迺ち死す。

注:初の氣は「大寒」から始まるという説と、「冬至」の後の「甲子」から始まるという説があります。

参考文献:「和読黄帝内經素問」下巻 小寺敏子著(東洋医学研究会)
『運気論奥諺解』劉温舒鑒定、岡本一抱子撰 

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2007年02月15日

春の暮らし方(春の養生法)

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春の養生

春の三月、此れを發陳と謂う
天地倶に生じ、万物以て榮う
夜に臥し、蚤に起き、広く庭を歩む
髪を被り、形を緩くし、以て志をして生ぜしむ
生かして殺すことなく、予えて奪うことなく、賞して罰すること無かれ
此れ春氣の應、養生の道なり
これに逆らうときは則ち肝を傷りて、夏に寒變を為す
長を奉くる者、少なし

黄帝内經素問「四氣調神大論篇第二」抜粋

解説

 春の三ヶ月を発陳(ハッチン)と謂って、冬の間に蓄えていた生気が暖かくなるにつれ芽を吹くときである。
 天気は暖かくなり地上もそれを受け、天・地ともに発生の気を合わし、それによって万物も栄えていく時期だ。
 春は夜はあまり早く寝ず、しかも朝は早起きすること。
(早く寝すぎると夜の陰気を受けやすい、また朝は遅くまで寝ていると陰気が勝って陽気が疲れやすくなる。だから早く起きて発生の陽気を助ける)
 そして広く庭を歩む(家の庭は猫の額程?要するに外に出て散歩でもしなさい)そして発生の陽気を伸ばす。
 束ねている髪の毛も弛めにして、衣服も揺ったりめにし、発生の陽気を巡りやすくすること。
 気持ちも伸びやかに、冬の間に温めていた「こころざし」などもボチボチ進めて行く時期でもある。
 殺生したり、奪い取るようなことをしないように。そして人を誉めるようなことをするといいが、叱りつけたりしないように。
 以上が春の三月の養生法で、発生の「生」の気を養う方法である。
(春は生、夏は長、土用は化、秋は収、冬は藏)
 このようなことに逆らって生活していると、本来は春に一番活発に働くべき肝臓が傷られて、夏になってから冷え性になる。
 そして、春の発生の陽気が受けられないから、春の『生』から夏の『長』にバトンタッチが出来なくなる。

*春の三月(200年2月4日〜5月5日)

立春:2月 4日(冬が終わり、春との境、この日より春となる)
雨水:2月19日(雨水がぬるみ、草木が芽吹き始める)
啓蟄:3月 6日(大地も暖まり土の中から虫が顔を出す)
春分:3月21日(昼夜陰陽の氣が入れ代わりこの日を境に昼が徐々に長くなる)
清明:4月 5日(天地万物の氣が満ち、清く明らかになる)
  :4月17日(土用の入り:夏に向かう準備期間、脾臓が活発に働く時)
穀雨:4月20日(春の雨が田畑を潤し、穀物の生長を助ける)
  :5月 2日(八十八夜:立春から数えて88日目、種まき、お茶の積み時)
立夏:5月 6日(春の生の氣が終わり、夏の長の氣がはじまる)

参考文献:「和読黄帝内經素問」小寺敏子著(東洋医学研究会刊)「黄帝内經素問諺解」岡本一抱子鑒定、「普賢延命暦」普賢院刊、「歳時記カレンダー」
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2007年02月11日

2007年 丁亥歳の運気

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生駒山系からの日の出 Photo by Cing-an

西暦2007年・丁亥の歳の運気


 地球温暖化が進み、このままでは今世紀末には地球の平均気温が6.4度上昇するらしい。
北極の冰はとけ、日本沈没か? まあ、それまで今の私達は存在しないかもしれないが、後世の人々達のためにも私達はなにをすべきか? 
それは今、現在生きている私達一人一人の生活の仕方にある。
如何に快適な生活を送るかが、現代ならず太古からの人間の欲望であるが、今、改めてその「快適」とは?その価値観が問われる。

 紀元前2〜3百年前に今の中国で編纂された『黄帝内經素問』という医学書の第一編の「上古天真論第一」には「上古(太古)の人は百歳に渡り動作が衰えず、現代の人は五十歳くらいで動作が皆衰えてしまっている、これは時世が変わったためなのか」という文章で始まっている。
二千数百年もの前ですら現代と同じような現象が起きていたかもしれない。
その『黄帝内經素問』の中に「運気論」と謂う編がある。
これによると、今年(西暦2007年)の天の運行(十干)は丁(ひのと)、地の運行(十二支)は亥(猪の歳)という年回りになり、どういう天候になり、地上の人間や動植物にどういう影響を及ぼすか、また、どのような対処をすればその悪影響を避けることが出来るのかということが書かれている。
この年回りは60年に一度、同じような現象が起こるとされている。しかし、何百年,何千年サイクルで変化するのかも分からない。それプラス私達の欲望(エゴ)が加算されるのかもしれない。
 参考までに『黄帝内經素問』の運気論「六元正紀大論篇第七十一」に書かれていることを現代語訳にしてみます。はたして今年はこのようになるのか確かめて下さい。


丁・亥の歳


司天・上は 厥陰 風木
中運・中は 少角 木運 (正角)
在泉・下は 少陽 相火

 凡そ此の厥陰司天の政は不及の歳で季節の移り変わりが遅れがちになるはずだが、中運の「少角」が「正角」の歳回りなのでその影響は少ない。
天気は乱れやすいが、地気は正しく(上空では気流が乱れやすいが、地表の温度は暖かい?)
標高の高いところでは風の影響を受けやすいが、返って地表は温度が高くなる。
地温が高いために湿気が多く、雲雨が発生しやすくなり、北方の方に影響がある。
風と火(熱)の影響を受けやすくなる。
また、木星や火星からの影響を受けやすくなる。
天候の変化が著しい。
農作物は上半年は蒼(緑色)、下半年は丹(赤色)の穀物が豊作になる。
(緑色の穀物といえば、緑豆など? 赤色の穀物は小豆、赤米など?)
また、黄色(黍など)と白色(白米など)の穀物を食べると良い。(間穀)
在泉は少陽だから、あまり冷えの影響は受けない。普段は辛味の物を食べて発散すれば良いが、治療のときには苦み、また酸味の物を使う。
耗りやすい動物や昆虫は虎のように文があるもの、また角があるもの。
毛虫のたぐいは静かに、羽虫のたぐいは発生しやすく、甲羅のある虫は発生しにくい。
人間の病気は、身体の上部が風に犯されやすく(中風など)身体の内部は風と燥などの熱がこもりやすくなる。
また、身体が重い、だるい、痩せる、食欲の減退、風の影響を受けやすく、めまい、耳鳴りなどが起りやすい。

12月22日    (冬至)
 1月20日    (大寒)
 1月30日(甲子)     *初の気
   ↓
  3月21日    (春分)
   ↓
気候:寒さが初めて(始まり)厳しく、殺気(影響)がまさに至りる。
病気:右の下半身が冷えるような症状が起こりやすい。
   ↓
 3月31日(甲子)     *二の気
   ↓
気候:寒さが去らず、華が咲きかけているのに雪が降り、水も凍り、殺気が変化し、霜が降ったりして、発芽しかけた新芽も枯れたりする事もしばしば有る。
しかし、冷たい雨が降ったり、急に暖かくなったり寒くなったり気温の変化が慌ただしくなる。
病気:気候とは逆に身体の中に熱がこもるような病気が起こりやすい。
   ↓
 5月21日  (小満)
   ↓
 5月30日(甲子)     *三の気: 
   ↓
気候:風の強い日が多くなる。
病気:涙目、耳鳴り、突発性難聴、めまいなどの症状が起こりやすくなる。
   ↓
 7月23日  (大暑)
   ↓
7月29日(甲子)      *四の気
   ↓
気候:蒸し暑い湿気の多い日々がつづく。
病気:左の上半身に症状が出やすい。また、黄疸とか浮腫を起こしやすくなる。
(肝臓に持病のある方は特に気をつけて)
   ↓
  9月23日    (秋分)
   ↓
  9月27日(甲子)     *五の気
   ↓
気候:乾燥した日や、また逆に湿気の多い日が交互に訪れ、雨風も多くなる。
病気:身体が冷える。
   ↓
11月23日 (小雪)
   ↓
11月26日(甲子)     *終の気
   ↓
気候:また今年も寒いはずの冬なのに、返って暖かく,地中に潜っていた虫達も這い出て、流氷も凍らず、地熱も高く、植物も異常発生し、人々も伸びやかになる。
病気:熱がこもる症状が出やすくなる。
12月22日     (冬至)
 1月20日頃    (大寒)
   ↓
 1月30日頃(甲子)

今年は身体に鬱気や邪気がこもりやすいので、気の巡りを助けるようにすること。
辛味の食べ物を採り、上半身の気を発散し、鹽味の物を採って下半身の気を潤す。
しかし、あまり身体を温めすぎないこと!
上半身には「辛く涼」お腹には「辛く和」下半身には「鹽味で寒」の食べ物や薬草がいいでしょう。

温め過ぎず、熱し過ぎず、涼しくし過ぎず、寒しく過ぎず、食生活も同じく程々に!
(これについてはもう少し詳しく説明する必要があり)
このようなことに逆らって暮らしていると病気になる。

***********************************************

 はたしてブログにこのようなことを載せるのはどうかとかなり躊躇したのですが、
この素問の『氣交變大論篇第六十九』には「その人を得て教えざるは、これを道を失うと謂う。其の人に非ざれば、天寶をもらす」教えるべき人がいるのに教えないと、廃れてしまう。しかしこれを悪用するような人に教えるとせっかくの宝が台無しになる。と書かれています。
和訳は適切でないところがあるかも分かりません。皆さんの勉学の励みになれば幸いです。
誤りや、ご意見があれば書き込みください。

参考文献:『和読黄帝内經素問』小寺敏子著(東洋医学研究会)、『黄帝内經素問諺解』岡本一抱子鑒定、『運気論奥諺解』劉温舒、岡本一抱子撰


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2007年01月02日

春 夏 秋 冬 季節の暮らし方



「からだ元気になあれ」co-opステーション別冊 1995,1,20発行
 随筆、資料提供:椿野央 (写真をクリックすると画像が拡大します)

からだにやさしい東洋医学

1shiki.jpg
*春夏秋冬

東洋医学の心を知ってみませんか!

2toyoigaku.jpg
*養生を守れば百歳まで生きられる!?
*東洋医学とデジタル思考

季節別の養生法

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*春夏秋冬の暮らし方
*体全体を調べて原因を探る

自分の体質を知ろう。養生を知ろう。

4taishitsu.jpg
*東洋医学による体質の見分け方、養生法
*急な肥満と痩せには気をつけて!
*冷暖房の効きすぎは太るもと?

体質別特徴と養生のポイント

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*肝のタイプ
*脾のタイプ
*肺のタイプ
*腎のタイプ

困ったときに簡単にできるツボ療法〜1

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*ツボの探し方
*頭痛、肩こり、冷え性、月経痛、便秘、目の疲れ、鼻づまり

困ったときに簡単にできるツボ療法〜2

tsubo-2.jpg
*ツボの探し方
*腰痛、イライラ、二日酔い
*ツボ療法のポイント
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2006年12月02日

冬の暮らし方

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冬(ふゆ)の三月(みつき) 此(こ)れを閉藏(へいぞう)という謂(い)う
水冰(みずこお)り、地拆(ちさ)く 陽(よう)を擾(みだ)す無(な)かれ
蚤(つと)に臥(ふ)し、晩(おそ)く起(お)き、必(かなら)ず日(ひ)の光(ひかり)を待(ま)つ
志(こころざし)を使(し)て、臥(ふ)すが若(ごと)く、匿(かく)すが若(ごと)く
私意有(しいあ)る若(ごと)く、己(おのれ)に得(う)ること有(あ)るが若(ごと)くならしむ
温(おん)に就(つ)き、皮膚(ひふ)を泄(もら)し、氣(き)を使(し)て亟(しばしば)奪(うば)わしむ無(な)かれ
此(こ)れ冬氣(とうき)の應(おう)、藏(ぞう)を養(やしな)うの道也(みちなり)
之(これ)に逆(さか)らえば、即(すなわ)ち腎(じん)を傷(やぶ)り、春(はる)に痿厥(いけつ)を為(な)す
生(せい)を奉(うく)る者(もの)少(すく)なし

冬の暮らし方の解説

冬の三月(2006年11月7日〜2007年2月3日)この間を閉藏と謂って、草木も根っこに養分を蓄えるように人も内蔵(特に腎臓)にエネルギーを蓄える時期である。
自然界も水が凍り地面が裂ける程寒くなる。人々も陽気(体温)を発散するような事をしてはいけない。
夜は早めに寝て(本来は薄暗くなったら)、朝は太陽が昇ってから起きるようにする。
気持ちの上でも、寝ているときのように、隠し事が有るように、また密かに計画ごとがあるかのように内側に暖めておくようにしなさい。
身体を温めすぎて、汗を漏らしたり、あまり激しい運動などをして発散するような事はしてはいけない。
このような事が、冬の季節に応じた生活の仕方で、内蔵を養う方法である。
このような事に逆らって、反対ばかりしていると、冬に一番活発に働かないといけない腎臓の働きが疲れ、
次ぎの春になってから、下半身が萎えて冷えるような病気になる。
そして、春の発生の気を肝臓にバトンタッチできなくなる。
なかなか持って生まれた寿命を全うする人はわずかだ。
  「黄帝内經素問 四氣調神大論篇第二より抜粋」
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